就職活動中の皆様へ
12月もそろそろ終わり、いかがお過ごしでございましょうか。
私は、社会人になり、あの自由な大学生時代に書いた日記を見ながら「あぁ、こんなことあったなぁ」とボケた老人のようになってしまっています。
だんだん、あの苦しんだ忌まわしい記憶を忘れないためにもこれを書かせていただきます。
あくまで個人の観点なので話の2割程度がためになれば幸いです。
私は、就職活動時にコンサルやらSEやらを受けていました。内容についてはある程度一般的にまとめたつもりです。
必ず聞かれるであろう志望動機。最初は相手の会社のHPなり社長の言葉にマッチングさせるように言葉を組み立てていきました。でも、あくまで面接官は社長ではないのです(正直、社長もそのときHPに提示した言葉や理念を持ち続けているかと言われると、人間だから難しいのではないかと思います)。現場の社員であったり、部課長の方が大概です。あくまで大きな枠組で会社の求める人材と自分のなりたい人物像が一致しているという方が良いと思います。
考えても見てください、仮に会社を異性として、始終隣に張り付いて、その人の趣味嗜好に完全にマッチさせようとしている人間を見てどう思いますか?得てして、完全に同調させることは難しいのでボロがでます。もし、表面上同調させることができても、お付き合い(入社)してから違和感に苛まれます。転職をするとは言ってもよほどのギャップがない限りは年単位でいるところなので、自分の精神に負担がないようにしましょう。個人的にはたまたまあったからお茶をしてそこから親しくなるくらいのほうが気苦労のない関係が作れるのではないかしらと私は思っています。まぁ、私は男女交際をしたことがないので個人的には…の部分からは妄言として取り扱っていただけるとありがたいです。
会社に入れば安定した給与があって、仕事があって、……というのはわかります。そして福利厚生が充実していることを重視したいことも理解できます。だって長く働くかもしれないからろくに休暇の取れない、健康に害を及ぼすようなところをファースト・キャリアとして選ぶのは嫌でしょう。でも、その福利厚生の権利はある程度働いた人にのみ適用されるものだと思います。何事もゆっくりまったりとできるような職場はありません。成果を出さなければ福利厚生を使うときに色々と白い目で見られます(まぁ、それでもメンタル的に大丈夫!という人は止めません)。そしてその成果を出すためには自ら勉強をすることが必要になります(会社が用意する研修でもいいのですが、たった1,2日でその分野の実践的なところまでスキルが向上するかと言われると非常に難しいことは誰の目に見ても明らかでしょう)。会社が何でもお膳立てをしてくれて、守ってもらえるという観点は持たないほうが良いと思います。
就職活動をするとたくさんお祈りメールなり何なりをいただくと思います。面接で相手側からかなり失礼なコメントであったり、扱いをされたこともあります(社会人の全員が全員マナーを守れるよい大人であるわけではありません。それは心のなかに止めておくといいでしょう。そして最後に選ぶときにその観点で会社を選んでやればよいのです。告発しても誰も得しませんし、逆上してこちらに危害を加えられても面倒ですのでやんわりと流して記憶の中から抹消させましょう)。大学で後輩の就職指導をしていた時に、かなりメンタルがやられている人もいました。かくいう私も就職活動中はかなりやられていました。そして、そこの時に行き着くのは「私は社会にとって必要のない人間なのだろうか……」という思考です。(私は会社員になってからもその思考が続いていたりしますが、それは別の話)
大概その場合は、面接で色々と質問をされてうまく答えられなかったりだとか、あるいは本当にひどい質問をされて傷ついた場合から来ていることが多いです。人生や人格を否定されたのであれば、相手が正真正銘の節穴か、相手がタイプが合わないことによることなのか、ひとまず否定してからものを考え始める人であるかということを考える必要があります。
会社員として会社に入ることは意味が無いと考える人は多いと思います。ニュースをみて、年金はろくに払われなさそうだし、税は高くなりそうだし、今までの会社の働き方では生きていくことも難しいと考えて、新たな可能性にかける。それは素晴らしいと思います。しかし、そのためには何をしなければならないかということまで計画をできていない人はただの逃避をしているに過ぎません。何を得るためにどの方向に向かうのかはあなたが決めることであり、会社に入るというのもそのうちの一つの方法かもしれません。
スティーブ・ジョブズの有名なスピーチの中に次のものがあります。
もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?
その日やりたいことというのも大事ですが、自分のやりたいことをゴールとして設定できるかどうかということが大事です。
もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今持っている目的を達成する行動を私は本当にやりたいだろうか?
結局は、このブログのエントリは妄言です。ああしておけばよかった。こうしておけばよかった。というのはただの推論であり、実際の結果を見ていない戯言に過ぎません。これをみて馬鹿にするもよし、行動するもよし。結局、ライフデザインをするのは自分自身です。